まずは基本➁ 決算書作成の目的とは?
決算書作成の目的とは?
決算書は何のために作成する必要があるのでしょうか?
経営のため
決算書は、1年間の企業の企業活動の結果が数字で記されていることから「企業の成績表」と呼ばれます。
また、決算書を読み解くことにより、今後の企業の方針を決めるための手助けとなりますので「経営の羅針盤」としての一面も持つことになります。
これの事から考えても経営者が経営を行うためにとても重要なものであることがわかります。
税務申告のため
法人税などの税金は確定した決算書をもとに納税額を計算する確定決算主義を採用しています。そのため税務申告を行うためには、確定した決算書が必要になります。
銀行借入れのため
銀行から借入れを行う際には、まず間違いなく決算書の提出が必要となります。
担保となる財産はあるのか、返済するための原資となる利益は計上されているのか、又は将来計上される見込みがあるのか、倒産する危険性はないのか、といった観点で審査を行う必要があるからです。
株主、資本家のため
企業は、株主や資本家から払い込まれた資本をもとに企業活動を行います。そのため、その資本に対してどれだけの利益をあげることができたのかを報告しなければなりません。
以上が決算書作成の目的のうち、代表的なものです。
会社の経営は、上記に代表されるたくさんの利害関係者に囲まれた中で行うことになります。
そして決算書は、これらの利害関係者が会社を判断する際の判断材料となります。
そのため、決算書の内容によっては、悪い会社とされてしまい、結果的に会社を存続させる事ができないことにもなりかねません。
それだけ決算書は重要なのです。
そうならないためにも決算書は、社長自身が「良い決算書」を作る!という強い意志をもって、専門家と協力しながら作成されることをお勧めいたします。