金融機関が説明してほしいポイントはここ! 不良在庫編
不良在庫とは
不良在庫とは、在庫として長期間売れ残っているものをいいます。
金融機関は、格付けに際し、不良資産をかかえていないかどうかの確認をするということを説明しましたが、不良在庫も不良資産となります。
不良在庫をかかえているかどうかを金融機関に疑われる目安は、月商の3ヶ月分くらいといわれています。
在庫が多い場合には
在庫を多くかかえざるをえない業種もありますし、やむを得ない理由から一時的に在庫をかかえざるを得ないケースも考えられます。
しかし、金融機関はそういった事情を知りません。
そのため、なぜそれだけの在庫をかかえる必要があるのか、そして確実に売れる見込みがあるということを説明する必要があるのです。
不良在庫をかかえてしまった場合
また万が一、不良在庫を抱えてしまった場合には、いつ、どのようにして処分をするのかを検討する必要があります。
在庫をかかえるということは、商品を資金化できないだけでなく、保管のための倉庫の費用がかかることになりますので、資金繰りに悪影響を与えます。
また、保管のために倉庫のスペースを占有することになりますので、代わりの在庫をいれることができないというデメリットもあります。
そのため、売れる見込みがないのであれば、たとえ損切りすることになっても処分をした方が、資金繰りの面から有利となるケースが多いと考えられます。
また、損切りをすることで赤字を計上することになったとしても、赤字の理由がはっきりしていますので、不良在庫をかかえたままの決算書より金融機関からは高い評価を受けることができると考えられます。