金融機関が説明してほしいポイントはここ! 不良債権編
ポイントはここ
金融機関は決算書をもとに格付けを行うわけですが、その際に会社から説明してほしいポイントは、業績の他にもう1点あります。
それは、「不良資産ではないですよね?」という点です。
金融機関は決算書を実態に合わせて修正しますので、そのためには決算書に計上されている科目の中身を精査しなければなりません。そのため不良資産ではないことを会社に説明してもらいたいのです。
不良債権
不良債権とは、売掛金や貸付金のうち回収できないものをいいます。
不良債権があるのでは、と疑われるのは次の場合が考えられます。
・売掛金が売上金額に対して多額に計上されている場合
・勘定科目内訳明細書の売掛金や貸付金の明細に相手先と金額が同じものが2期以上連続して計上されてい る場合
・勘定科目内訳明細書の売掛金や貸付金の明細に「その他」と表示されているものが多額に計上されている 場合
・勘定科目内訳明細書の売掛金や貸付金の明細に相手先と金額が同じものが2期以上連続して計上されてい る場合
・勘定科目内訳明細書の売掛金や貸付金の明細に「その他」と表示されているものが多額に計上されている 場合
業種にもよりますが、売掛金は月商の3倍以上だと不良債権と疑われる可能性が高くなります。
不良債権でないならば、なぜそのようになっているのかを金融機関に説明する必要があるでしょう。
また、貸付金については、やむを得ない事情がある場合をのぞき、基本的にはないほうがよいと考えられます。
金融機関から、融資したお金が事業に使われずに又貸しされているのではないかと疑われる可能性が高くなることがその理由です。
そのため、なぜ貸し付ける必要があったのかを説明する必要があるでしょう。